国立病院機構 花巻病院内覧会報告

iwatemsw2005-10-07



 暑かった夏も行き、すっかり秋めいてきました。
 あるところで食べた紅伊豆という葡萄のおいしかったこと。又、今年は豊作で、生産者の農家の人は悲しく、消費者はうれしく。


 立場変われば、思いも変わるってとこですかね。



 9/30に全国で2箇所目となる「医療観察法病棟」の完成見学会がありました。以下に感じたことを少々・・・。


 各職種、県外から、地域住民と思われる人々等沢山見学に来ていた。各自自由に施設を見学できた。施設はかなり厳重につくられていた。生体認証によるドアの開閉や、外のフェンスは二重で、40kg以上の加重で警告音が鳴る。施設内外に20ヶ所以上の録画するカメラ設置等々。以下は箇条書きで。

                             
○入院期間の目安は一年半らしいが、期間に関係なく面倒見ると説明あった。
○金銭管理は原則自己管理する。が、病棟内に買う場所はない。
○退院先は原則住所地か家族がいる所になる。
○病棟内には、今後家族でも入れない。
○予想してより、開放的な作りだった。全個室で、机と衣類入れるタンスがあり、トイレ、シャワー付きである。急性期の人が入る東ユニットの部屋には、トイレ、シャワーはついていなかった。
○プログラムなどまだ示されておらず、入院後の指針が解らなかった。
○近所の人たちが沢山きていた。安全対策についてや、万一の時の近所への通報システムはどうなっているか等質問していた。又、「(作業療法で)何もビリヤードやらせなくてもいいんだ。この玉を投げてガラス割ったりしたら逃げられる」「ここに通院するってこの近くに絶対住まないですよね」「こんなに立派な所に入院させなくてもいいんだ」等苦情的発言も聞こえてきた。
○「今回の案内も中学校には回ったが、小学校には回らなかった。子ども達が登下校する時は絶対出さないで下さいよ」という声も聞いた。
○地域住民の理解は確かに得られているとは言えないと感じた。
○まして、入院先はこれだけ厳重に設備されているのに比べ、いくら落ち着いて地元なりに退院した場合、万が一悪化した場合を考えると、その間に提供する通院医療の方がかなり重要であると感じた。入院の点数はかなり高く設定されていると聞くが、通院の点数で、訪問看護指導については550点と全く普通の点数と変わりなく、通院医療については、何ら重要視されていないと感じざるを得ない。
○入院者の外出・外泊が決まれば、職員がついていく様だ。それも国費で出す。
                                  <事務局 H>