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アーチル療育セミナー:発達障害者を犯罪から守れ−−保護者ら、仙台で /宮城

 自閉症など発達障害を持つ人を犯罪やトラブルからどう守るかを考える第4回アーチル療育セミナー「地域で安心して暮らすために−発達障害者支援の新たなネットワークづくりに向けて」が13日、仙台市役所で開かれ、保護者や警察関係者など約300人が参加した。

 仙台市発達相談支援センター「アーチル」(泉区)が主催。自閉症ADHD注意欠陥多動性障害)など発達障害のある人は相手との意思疎通が難しく、思わぬトラブルに巻き込まれることが少なくないという。

 セミナーでは、発達障害の息子を持つ仙台地検の藤原靖検事が、障害者に高額なアクセサリーや絵画を売り付ける消費者トラブルが多発している現状を説明。しかし、本人が被害を自覚していなかったり、被害届を出しても警察の聴取にうまく答えられないため被害の把握が難しいという。

 藤原さんは、「聴取する側にも障害への理解や技術が必要」と指摘、啓発活動や警察と司法機関との連携の必要性を訴えた。

 続いて東京都板橋区の障害者の家族の会などでつくる「板橋安心ネット」の小西早苗代表と浜田寿美男・奈良女子大教授が講演した。【山寺香】

毎日新聞 2007年1月14日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070114ddlk04040151000c.html